天の迷宮冒険デイリー＜休止中＞

毎回、各方面で活躍する著名人を取り上げ、その人の人生や世界観を見ていく
『この人この世界　ｉｎ　天の迷宮冒険デイリー』。
第６回の今回は、「憎しみを越えて～天声の歌声・新垣勉さん～」です。

全盲のテノール歌手としてお馴染みの新垣勉さん。
ボクは先日の高校の「音楽」の授業と中学校の「英語」の授業で新垣さんについて学んだのですが、
実は意外とユーモアな方のようで、コンサートなどではギャグを交えながら、
自分の人生観などを語っておられました。

しかし、新垣さんはこれまで壮絶な人生を歩んでこられました・・・

１９５２年、沖縄県の北谷村で在日アメリカ兵の父と日本人の間に生まれた新垣少年。
生まれてすぐに、助産師のミスで家畜で使うという劇薬を点眼され、全盲になってしまいます。
その後，両親が離婚、祖母に預けられますが，やがて祖母も亡くなってしまいます。

孤独の身になった新垣少年。
「将来は両親と助産師を殺して、自分も死ぬ」と決意し、憎しみが燃え上がります。

そんなある日、ラジオから流れてきた「賛美歌」がきっかけで憎しみが癒え、
やがて声楽家と牧師を目指すことになります。
イタリアのボイストレーナーに「あなたは天声を持っている。両親に感謝しなさい」と
いう趣旨のことを言われたそうです。

さっそく売り込みに行きますが、音大卒ではないため，なかなか受け入れてもらえません。
その後、３４歳で武蔵野音楽大学に入学。現在はテノール歌手・牧師として活躍しています。
【この内容は、新垣さんについて学んだ「中学英語」の授業に基づいて、書いています】

そんな彼が言い続けている言葉があります。
それは・・・『Ｔｒｙ　ｔｏ　Ｂｅ　ｔｈｅ　Ｏｎｌｙ　Ｏｎｅ』
ＳＭＡＰの「世界に一つだけの花」の歌詞でもお馴染みですが、新垣さんは
「ナンバーワンは一人だけだけど、オンリーワンはたくさんいる」と言っています。

「オンリーワンを目指して、みんなで分かち合おう」、
そんなメッセージが込められている気がします。