天の迷宮冒険デイリー＜休止中＞

毎回、各方面で活躍する著名人を取り上げ、その人の人生や世界観を見ていく
『この人この世界　ｉｎ　天の迷宮冒険デイリー』。
第３回の今回は、今日の日付・１５日の１５にまつわる方を紹介します。
「ホークス・炎の中継ぎ～伝説の１５番～」です。

ボクが応援しているプロ野球「福岡ソフトバンクホークス」。
そのホークス選手の背番号の中で、
１５番がしばらく使われていないのはご存知でしょうか？
かつて、「炎の中継ぎ」と呼ばれていた投手が付けていた背番号です。

その、背番号１５番を付けていた選手こそ、今日の主人公・藤井将雄投手です・・・

１９７９年に福岡市西区今宿で誕生。
両親の別居や姉の事故死という波乱な青春時代を送った後、
１９９４年にドラフト４位で当時の「福岡ダイエーホークス」に入団。
１９９９年には「炎の中継ぎ」として大活躍し、「ホールド王」を獲得。
チームのリーグ優勝に大きく貢献しました。

ところがその年の夏頃から、マウンドで咳き込むことが多くなり、
検査の結果、「余命３ヶ月」の肺がんと診断されました。
本人には「間質性肺炎」と嘘の病名を伝えられていたそうです。
「いつか１軍のマウンドに立てる」・・・そんな希望を抱いた家族の意向だったようです。

一時は２軍で投げるなど回復を見せましたが、２０００年のリーグ優勝を見届けた後、容態が急変。
同年１０月１３日に３１歳という若さで、この世を去りました。

ホークスの本拠地・福岡ドームの中にある「１５番通路」は「藤井ゲート」と呼ばれ、
藤井投手の功績を記したプレートが掲げられています。
また、選手たちのロッカーにも１５番をつけたマスコット人形が置かれ、
優勝の際の胴上げでその姿を見ることが出来ます。

ホークスの「準永久欠番」として、今も残るホークスの背番号１５番。
藤井投手はこれからも、ホークスファンの心の中に生き続けることでしょう・・・。