天の迷宮冒険デイリー＜休止中＞

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春休みから、３回シリーズでお届けしている『ドキュメント進級』。

タイトルこそ、ちょっぴりシャレた感じになっていますが、
高校１年最後の１週間から高２の始業式までのエピソードを
ただひたすらに、日記風で書いていこうと思います。
時たま、タメた言い方が出て来るかもしれませんが、お付き合い下さい。

第２回の今回は、
“高１最後の日、１年に思いを馳せる”です。

＜Ｔｈｕｒｓｄａｙ，Ｍａｒｃｈ　１９，２００９＞
いよいよ迎えた、“高１最後の日”。
正式には３月３１日だが。今日は『終業式』。
１年間一緒に過ごしてきたクラスも、ついに解散する・・・

いつも通り、自転車で学校へ向かう。
若干曇っていて，風があるが、それほど寒くもないし、むしろ心地良い。
教室に着くと、みんな“成績”や休み中の話で持ち切りだ。
さっそく、体育館で『終業式』が行われる。

まず、校長先生の長い話から始まる。
そして、『離任式』に・・・今年は、４人の先生が学校を離れる。
ベテランの先生、自分の“夢”に向け，決意を新たにする先生・・・
ボクらにとって、普段あまり関わりがない先生たちが多かったが、
ぜひ頑張って欲しいと思った。

表彰、久々の校歌斉唱、１年の総括などが終わり、『大掃除』になる。
ボクらの班は窓拭き担当。
窓の外側の方が「黄砂」で結構汚れているというのに、
ほとんど汚れていない内側だけでイイらしい。意味ないやん！

掲示物も全て剥がされ、すっきりした教室で行われる
１年最後のＬＨＰ（ロングホームルーム）。
まず、留学しているクラスメイトへの手紙を書き、
“春休み課題”の内容が改めて発表された。
残っているのは、英語のワークだけだ。早めに終わらせよう。

すべきことが全て終わり、いよいよ担任による、１年間の総括が始まる。
『個性が強くて、大変なクラスだった』と
いう突然の一言に沸くクラスメイトたち。

確かに、このクラスで過ごした１年間はいろんなことがあった。

『入学式』で担任がいきなり呼名を間違えたことから始まった、このクラス。
始めは緊張からか、ぎこちない毎日を送っていたが、
徐々に打ち解け、にぎやかで楽しいクラスになっていった。

お揃いのミサンガで結束した『体育祭』、
一生懸命練習して、見事金賞を取った『文化祭』、
クラスメイトの転校・留学、ドキドキのテストに成績渡し、
貴重な経験ができた“入試ボランティア”・・・いろんな想い出が甦ってくる。

楽しいことも、トラブルも、しんどいこともいろいろあったけど、
男女問わず、いろんな人たちと仲良くなり、
ホントに“最高のクラス”だったと思う。
できれば、このクラスで２年生も過ごしたい気持ちは山々だが、仕方がない。

これからはそれぞれ、自分の将来に向け、“文理選択”でコースを選ぶ。
文系、理数系、英語・・・それぞれ、頑張って欲しいと思う。
ボクと同じコースを選ぶ人とは、また一緒のクラスになりたい。

ついに、その時がやって来てしまった・・・
＜Ｔｈｕｒｓｄａｙ，Ｍａｒｃｈ　１９，２００９　１０：３５　ａ．ｍ．＞
先生の号令で、このクラス最後の“ＬＨＰ”が終わった。

別に“卒業”するわけではない、クラスが分かれるだけなのだ。
休み時間に隣のクラスまで行って、話すことも出来る。
でも、ナゼか無性に寂しい気持ちになる。

名残惜しいのか、先生や他のクラスメイトたちと
いつまでも他愛もない会話を続ける、ボクたち。
やがて少しずつ、慣れ親しんだ教室から去っていく・・・

今日はホントに暖かい。最高気温は２０℃近くになるそうだ。
菜の花がきれいに咲き誇る、帰り道を進んでいく自分。
このクラスで過ごした１年間の“想い出”を頭に思い浮かべながら・・・


そして今日、ボクらは新たなスタートを切る。

≪ドキュメント進級　　次回に続く≫
※次回は、来週１７日（金）です。