2009年08月09日

“長崎・原爆の日”特集~トランクの中のナガサキ・夏スペ!~

◎8月31日(月)、ブログに関する“大事なお知らせ”!


★『夏スペ!』~“徹底取材”!~


夏休み期間中、様々なテーマでお届けしている「夏休みスペシャル」

1945年の今日8月9日・午前11時2分頃、8月6日の広島に続き、
長崎の街にも“プルトニウム型原子爆弾”が投下されました。

さて本日は、久々のこの企画。
毎回、各方面で活躍する著名人を取り上げ、その人の人生や世界観を見ていく
『この人この世界 in 天の天てれラビリンス』。

今回は『長崎・原爆の日』特集。
投下後のナガサキの街を撮影した、
カメラマン ジョー・オダネルさんを取り上げます。

昨年、高校での『平和学習』の際、ある写真集を見ました。
それは長崎出身だというある先生が見に行ったという、
ジョー・オダネルさんの写真展の写真を綴った
「トランクの中の日本」というものでした・・・

ジョー・オダネルさんは、日本の敗戦後,
アメリカ空爆調査団の公式カメラマンとして、原爆が投下された
長崎の様子を撮影するために、長崎に赴きました。

ジョーさんの使命は、公式のカメラで長崎を撮影すること。
しかし、ジョーさんはもう一台,私用のカメラを持ち歩いていました。

そのカメラで撮影された写真こそ、先に書いた写真展の作品なのです。
その作品の中で、先生が最も注目した写真を見せてもらいました。

それは・・・死んでしまった弟を背負いながら、
直立不動の姿勢をとる少年の姿。


そこは川沿いの焼き場で、弟を火葬するために、
順番を待っているという場面なのだそうです。

写真集によると、順番が回ってきて、弟が火の中に投げ込まれても、
その姿を見ず、ただ立ち上ってゆく煙を直立不動の姿勢で
最後まで見送り・・・そのまま、立ち去って行ったそうです。

その少年は、煙を見つめている間,強く唇を噛み締めていたそうです。
おそらく、ボクより幼い少年だと思いますが、
悲しみに打ちひしがれながらも、必死に強く耐えていたのだと思います。

ジョーさんが私用カメラで撮影した写真は数十年の間、
ずっと「トランク」の中に隠し続けられていたそうです。
しかしある時、「ナガサキで起きた事実を伝えなければならない」と
決心し、ついに公開に踏み切りました。

ジョーさんは長崎を撮影した際に、残留放射能を浴び,病気を患いながらも、
戦後、長崎を訪ね歩き、写真に写った人々を探しに出掛けたそうです。
その姿はTBSのドキュメンタリーやNHKスペシャルで放映されました。

そんなジョーさんも、一昨年にお亡くなりになりました。
奇しくも、ナガサキに原爆が投下された今日8月9日(現地時間)が命日だそうです。   

カメラマンのジョー・オダネルさんを、昨年の「平和学習」で初めて知りました。
改めて詳しく調べ、みなさんにも紹介しようと本日、特集記事としてお届けしました。

ジョー・オダネルさんのご冥福をお祈りするとともに、
2度と同じような悲劇が繰り返されないよう、祈ります。

8月15日(土)の「終戦記念日」には、改めて“戦争特集”をお届けします。


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Posted by 天(てん) at 00:00 │社会の出来事
この記事へのコメント
初めまして、AWWと申します。中学生です。


自分は広島の人間なので原爆に関する平和学習は当たり前のように思っていました。(広島市では8.6は小中学校の登校日なんです。)


しかし他県ではそれほど熱心に原爆の平和学習を行わないところもあると伺いました。


また、投下された現地でも学習関心が薄れかけています。恥ずかしいことです。


広島・長崎原爆投下が“歴史の教科書に書いてある過去の悲惨な出来事”にとどめてしまってはいけません。


せめて投下日時だけ日本国民全員に覚えていただきたいです。




地元に関する話になるとつい色々語ってしまって………

長々と失礼いたしました。
Posted by AWW at 2009年08月09日 16:27
>AWWさん
初めまして。コメント、ありがとうございます。

AWWさんは、地元・広島の方なんですね。
原爆投下の日は“登校日”とは・・・式典に参列(あるいはテレビで)されているんでしょうか?

戦争はもちろん、“原爆”には程遠い人間であるボクにできることは何なのか?
その一環として、“平和学習”を通して、このように毎年ブログで取り上げること、
そして、投下時間にテレビの前で黙とうすることを実践しています。

地元の方の貴重なお話、ありがとうございました。
Posted by 天(てん)天(てん) at 2009年08月09日 20:16
>原爆投下の日は“登校日”とは・・・式典に参列(あるいはテレビで)されているんでしょうか?

児童会・生徒会の人くらいしか参列しないと思います。被爆者とその遺族、各国首脳、一般参列者と広島の式典は毎年かなりの人が参列するので…(詳しい事はよく分かりません…すみません。)


自分が通学する学校は市内から離れているので普通に学校に登校し、体育館に集合、式典の視聴、黙祷時刻に合わせ黙祷、それから式典視聴を続けたり地域の高校の演劇部の平和関連の演劇を観覧したりと投下された現地の人間として“平和”を考える数少ない貴重な時間です。
Posted by AWW at 2009年08月09日 21:39
>AWWさん
ご返答、ありがとうございます。

なるほど、AWWさんの学校ではそのようなことがあるんですね。
やはり、テレビ中継で式典を見て、そして“演劇鑑賞”ですか。
なかなか興味深いです。
Posted by 天(てん)天(てん) at 2009年08月10日 13:55